将来、絶対来るといっても過言ではない〇〇ショックを耐えるには

こんにちは、ささみです。


前回の記事を一言でまとめると、
「積み立て投資が持て囃されているが、リスク回避が最も大事」ということでした。


今回は、じゃあどうすれば良いの?という疑問にお答えしようかと思います。
まず、「長期投資」が前提です。短期は全く別の戦略です。



以下の流れで持論を書いていきます。
①なぜこれから下落トレンドに備える必要があるのか。
②より下落トレンドに備えた守り重視の積み立て投資について。
③〇〇ショックでは勝たなくてもよい。



①なぜこれから下落トレンドに備える必要があるのか。


2022年は金融相場の転換です。具体的には金融緩和→引き締めへの移行です。
長期的にはかなりの影響があります。
セオリーでは、「金融引き締め直後から数年(2022~)は金利高株高→金利高株安→金利安株安→金融緩和」という流れになります。
これが実際に起こるかは確実に言えませんが、これを織り込まずトレードするのはかなり危険であることは断言します。


その他にもありますが、今は最低限これを押さえておけばよいかなと思います。



②より下落トレンドに備えた守り重視の積み立て投資について。


手法は非常に簡単です。拍子抜けされる方もいるとは思いますが、下落局面または下落後の上昇局面でのみ買ってください。(下落時のみ積み立て)
おそらく、ここまで読んで損したと感じる方も多いと思います。
しかし、これを実行することは非常に難しいです。


投資の世界では、約8割が負けるといわれています。
(ここ数年は多くの方が勝ってますが、だからこそリスク回避の感覚が危機的にないのです)
しかし、下落時にのみ買っていたら、投資経験者のほとんどが退場せずに、莫大な利益を得られているはずです。そうではないのは、高いところで買ってしまうからです。
なぜなのか…。


答えは、「機会損失」です。


上昇局面において、機会損失はかなり痛手だと感じます。負けたら仕方ないと反省できても、中途半端に勝ったら、「自分の投資は間違っていないのに、なぜもっと資金投入しなかったんだ!!」となる人がほとんどです。だから、上昇しているときに買うのです。
そうなると、取得単価が上がりますから、少しの下落で含み損が出ます。でも、機会損失を恐れている投資家は、含み損を放置します。
なぜなら自身の体験から、将来もっと上がっていると考えているからです。
しかし、本当に将来上がっていくと皆が思っているなら、極論を言うと一瞬たりとも下落しないはずです。


この機会損失の負の感情をうまく逃がしてください。
因みに私は、この感情を逃がすことがブログをはじめた理由の1つです。
わかっていても上昇時買ってしまう、そのくらい強い負の感情です。


「機会損失による焦りの買い」とうまく付き合う方法の1つが、相場急落用の資金を別にとっておくことです。
そうして、手を付けるべきではないお金をもっておきます(証券口座には入れないでください)
多くの方が、金融資産とそれ以外(生活のための貯金など)の2つに分けています。
私の場合は、現在投資している金額とほぼ同額の相場急落用の資金があります。
さらに、生活金を除いた収入は、すべて急落用の資金になっています。
(相場下落時には通常の積み立て投資に回すつもりです。)


これが私なりの「守り重視の積み立て投資」です。



③〇〇ショックでは勝たなくてもよい。
コロナショック、リーマンショック、ライブドアショック、ブラックマンデー…過去様々なショックが起こりました。今後起きる確率は100%近いです。
そしていつ起きるかは誰もわかりません。
このショックで幾多もの退場者が出ます。


しかし、②のことをやっていれば、損失は出ますが、耐えられますし、おそらく私は喜びます。安値で買えるからです。


さらに、急落で狼狽しないために、「取得単価」は常に把握してください。
含み益を毎日のようにアップするインフルエンサーがいますが、含み益はどうでもいいです。自分でコントロールできませんから。しかし、取得単価はコントロールできます。
この取得単価を把握すると、想定損失を計算できます。(今から30%下がったらいくら含み損か)
この想定損失を考えたうえで、買ってください。
そうすると急落しても、あまり狼狽しなくなります。


私は自分で投資をしていますが、むしろ早くショックが来てほしいとすら感じています。
ショックや下落トレンドが来て初めて、私の言ったことも一理あるなと感じていただけるからです。


さらに、上昇すればするほど、機会損失の観点からもリスク選好になる方が増えますから、将来の退場者が増えてしまいます。




私は投資が好きです。
大学時代、トレードで失敗し苦しみましたが、それでもトレーダーとして投資の世界に入りました。おそらく会社は僕を雇ううえで、投資失敗してもなお、踏み込んでくるところに期待してくれたのかもしれません。


皆さんにもリスクと向き合い、投資をしていただきたいです。
これは失敗した経験があるからこそ、言える言葉でもあります。
ぜひ、取得単価や想定損失を考え、その許容範囲の中で積極的に投資をしていきましょう。

元証券勤務トレーダーがこれから投資を始める方に伝えたいこと

はじめまして。ささみと申します。
投資履歴等の簡単な経歴は自己紹介をご覧ください。


人生初めてのブログになります。
おそらく日記レベルの拙い文章になりますが、これも訓練ということで続けて精進できればなと考えております。


まず最初は、これから投資を始めたいと思っている方に伝えたいことを書きます。
なぜこれを書くのかというと、よくTwitter等でおすすめされている手法に「潜んでいるリスクや落とし穴」があることをお伝えしたかったからです。



その手法とは、「積み立て投資」です。



まず、積み立て投資のメリットを語ります。


①上昇相場に置いていかれない(機会損失を防げる)
②相場分析をしなくてもよい(投資に時間や精神を削られない)
③取得単価をバラバラにできる(時間軸の分散投資)



など、積み立て投資はとても良い投資法です。現に私も、投資は積み立て投資をベースにし、自身で少しアレンジしているので、積み立て投資を否定はしませんし、むしろおすすめです。


しかし、一部の方たちは「デメリット」を大きく無視し、情報を発信しています。
それは、「下落トレンド時の防衛力が弱い」です。
そして、投資において防衛力(=リスク回避)は最も大事なことです。


なぜかというと、損失で退場はあっても、勝ち逃げできる人はほとんどいないからです。大抵は負けるまで投資を続けます。→つまり負けなければ、自然と資金は増えていきます。


でも過去の歴史をさかのぼってみると、積み立て投資のパフォーマンスは素晴らしく間違っていない!という意見もありますが、その通りだとは思います。
が、しかし過去ナスダック指数は15年ほど高値を更新しなかった時期もあります。
それを耐えられれば良いのですが、同じく過去の歴史をさかのぼってみると、残念ながら耐えられない人が多いのです。
トリガーはITバブルの崩壊でしたが、こういった厳しい相場は大抵大幅な上昇相場の後なのです。(これには感覚ではなく、上層相場の後は崩壊しやすい理論があります。)


さて、話を積み立て投資のメリットに戻しますが、積み立て投資が一番有効なのは、「長期上昇相場」です。つまり2012年-2021年(特に2017-2021)にフィットする手法です。
では2022年もこの上昇相場は続くでしょうか…。私はあと1~2年くらいは続くと思いますが、そこからは下落トレンドを予想しています。なので、ここ最近始めた方やこれから始める方は「下落に備えた積み立て投資」をするのが良いのではないかと考えます。



以降は次の記事で記述していきます。


次回は、業務の繁忙度合いによりますが、2/9(水)に書こうと思います。


内容は以下について、
①なぜこれから下落トレンドに備える必要があるのか。
②より下落トレンドに備えた守り重視の積み立て投資について。